聞けても分からない訳
英語学習の途上のある時期に、音は聞けているのに意味が分からないという時期があります。私の周りの人にも当時同じような事を言う人がけっこういましたので、私だけの特殊なケースでは無いのだろうと思います。3級の頃だったと思います。
- もちろん話されている内容の難易度にもよりますが、あまり専門的ではない内容の会話などを教材やテレビなどで見ているとこんな感じをよく持ちました。
- 100%とはいわないまでもかなりの部分まで音は聞けているのです。速いスピードでリエゾンしていても一つ一つの単語の認識もできています。それでも意味がとれません。何を言っているかという内容の把握まできちんとつながらないのです。
- この症状は結構長い間続いたように思います。現在気がついてみればそんなことはほとんどありません。聞けていれば、まず「何が話されているか」は分かります。しかし当時、私はこの問題を不思議なことのようにとらえていました。今となっては不思議感はありません。
- 以前に自作のConceptualなCommunication mapを掲載しましたね。これを見ながら、私はこう考えています。単純です:
- 音はとれる。図のListeningの部分でお話ししますと、これはインターフェイススキル(薄青の部分)はそこそこOKということです。
- ただそれをIdeaとして理解するためには、図の青色の能力を使ってideaに変換されなければなりませんよね。そこの問題です。
- 「でも、読めば分かるのに」という人もいるかもしれませんね。それはゆっくり、そして時には後戻りしながら読んでいるからです。話されたのと同じスピードで後戻りせずに1回読んで分かりますか?多分、分からないはずです。処理のスピードが問題なんです。間に合ってないわけです。
- また、読んでもわからない場合は総合的な処理能力(英語からIdeaへの)がまだそこまでいっていないだけです。
- これは、スピードを意識することの重要性の一つでもありますね。だから70%の理解でいいからどんどん速く読むといいといった所以でもあります。
- また、後者の処理能力自体が不足している人はきちんとしたスクリプトと和訳のある音源(1000時間ヒアリングマラソン みたいな教材)を使用して根気強く、磨いていくしかありません。この部分には絶対に近道はありません。